考えがまとまらず言語化できない。ヤバいと草しか言えないんだが??って人間が思考を整理するには。

何か言おうと思っても言葉が出てこない悩み

私は33歳の関東住みの女。会社での飲み会、友人との会話、人と話すときすべてのタイミングで、私は言葉がなかなか出てこない。もともとテンポよく会話するのが苦手だったけど、コロナ流行後 仕事以外で人と話す機会が一気に減って、”話せない”がひどくなった。夫とは会話できるが、うまく話がまとまらずダラダラと話してしまう。(ありがたいことに夫は私が言わんとしていることは瞬時に理解してくれるため会話は成り立っている。)

YES NOぐらいならまだ返事はできる。でも「あなたはどう考える?」とか「意見を聞きたい」といったようなことを言われると、頭が真っ白になって喉の奥が締まったみたいに何も言葉が出てこない。せっかく話を振ってくれたのに私が何も言わないせいで、相手が困ってそうだと想像して恥ずかしくなり、更に緊張して言葉が出てこない。

気の利いたことは言えなくてもいい(いやできれば言えるようにはなりたい)。でもとりあえず、自分の考えに自信をもってハッキリ発言できるようになりたい。うまく言葉が出てこない私にはどんなブロック(原因)があるのか調べてみた。

本『瞬時に言語化できる人がうまくいく』とYoutube動画で言語化を学ぶ


言語化できない原因と克服方法を知るため、レビューが良さげだった『瞬時に言語化できる人がうまくいく』という本を買ってみた。合わせて岡田斗司夫さんの言語化について話しているYoutube動画を見てみた。本の方はさっと目を通すなら1日あれば十分と思う。500コの言語化練習テーマもあるので、本に書かれている内容を全部実行しようとしたら一か月はかかるかも…。

「考えがまとまらない」vs 「何も感想が出てこない」

『瞬時に』を読んで気づいた私の言語化のブロックは以下の2つだと思った。①何か話そうと思っても考えがまとまらない現象。②何も感想が出てこない現象。

①の何か話そうと思っても考えがまとまらない現象については、主に『瞬時に』の中身で触れられている。簡単に言うと、言語化ができない人は言葉の伝え方を学ぶのではなく、言葉の解像度を上げるべきということである。言葉の解像度を上げるというのは、具体的で説得力がある言葉を使うこと。解像度が上がれば、言葉の速さと深さを同時に上げることができるとのことだ。また思考を整理することで、頭の中でぼんやりと思い浮かぶがスルーしてしまっている言葉や思考に気づくことができる。言語化できない私たちの頭の中には何も思い浮かんでいないのではなく、解像度が低いため、思い浮かんだことを言葉にできていない状態なのだ。

確かに、私は伝えたい内容について適格な言葉が出てこないせいで話が長い。くだらない話を説明するためにたとえ話をしてみたり、思いつくかぎりの言い回しをしてみたり…。オタキング岡田斗司夫さんの話を引用させてもらうと、漫画の絵を描くときに何本も線を使いラフ画を描いている感じだ。言語化がうまい人は一本の線を使い一発描きで絵を仕上げる感覚に近い。(かく言う岡田さんも言語化の神)

②何も感想が出てこない現象について。興味がある内容についてはある程度無難に言葉が出てくるが、興味がない話題について私は本当に一言も言葉が出てこない。実際にあったエピソードなのだが、ある人から「キャンプに行こうよ」と言われたとき、私は返事に詰まった。私は陰キャでインドアな上に漫画・映画・アニメが好きな人間。キャンプに行きたくないとも思わなかったけど、行きたいともすぐに思えなかった。キャンプ自体は経験がないこともないけど、山のバーベキュー(用意や食材などが用意されていて、食べて帰るだけのやつ。つまりは山にあるレストラン)には行ったことがある。キャンプのイメージが全くできなくて、私は「キャンプで何をするの?」と聞いてみた。そうすると「ぼーっとするんだよ」と言われた。どうやらデジタルデトックスや精神的リラックスが目的のようである。それを聞いて私は思考が停止してしまって、何の返事もできなくなってしまった。

会話が上手な人は本音や建て前の使い方がうまいし、会話のテンポもスムーズ。「いいね!今度行くとき誘ってよ」とか「秋にぜひ行ってみたい。紅葉を眺めたい」とか、「いやーやめとくよ。自然は苦手でね」とか何でも言えたのに…。かなり時間が経った今なら返事を言うことができる。とにかくテンポよく会話ができない自分にばかり意識がフォーカスされてしまう。何か言わなきゃ!!!が人と話すときに私の頭の中を支配している。

私たちはSNSで言語のそぎ落としを強いられている?

Xやinstagram、YoutubeといったSNSを私は毎日見る。文字制限があったTwitterはもちろん、流し見される前提のコンテンツなので、キャッチ―な言葉選びがされがちである。小説みたいに一から十まで説明したりしない。

最近は投稿~投稿を見た第三者の反応を含めて投稿コンテンツになっていると思う。コメントは♡が多いものが上に表示されるアルゴリズムなので、必然的に面白いものが目に入る。ネット用語や独特な言い回しで、コメントはかなりおもしろい。ネットばかり見ている自分が原因なのは間違いないけど「草」とか使い勝手が良くて高頻度で使いたくなる。「ヤバい」も同じく。スラングには流行りがあるので、うまいこと取り入れると”今感”が出て話しやすい気がする。会話内容の共感度が上がってコミュ力が上がる気がする。

でもスラングに慣れるほど語彙力が減っていくというか、見る度に語彙力がそぎ落とされている気はする。どうにか便利な言葉も使いつつ、ここぞというときに適した言葉を使えるようになりたい…!

言語化の練習→3日で効果が出た!?

つい最近まで私はこういったブログを書けなかった。言葉がとにかく出てこなくて、書く練習をしようにも何にも書けなかった。言語化の練習をするようになってから、何も話せないのは何も書けないことと関係があると気づいた。

『瞬時に』と斗司夫さんの言語化の練習をやってみたところ、たった3日で文章化するときに以前より困っていないことに気づいた。会話についてはまだ緊張するが、会話できないのを誤魔化そうとしなくなった。それだけで自分がすごく成長できた気がする…!!!言語化の練習について以下2つを紹介する。

言語化の練習①『瞬時に言語化できる人がうまくいく』に書かれているメソッド
  • ある言葉やテーマについて、思考と理由を芋ずる式に言語化していく練習。
  • A4コピー紙に2分間でなるべくたくさんの思考を手書きで書き出していく。
言語化の練習②斗司夫さんの紹介しているメソッド
  • 起きてすぐにA3のノート2ページ分に何かを手書きで書く。
  • 書くことがなければ「書くことがない」と何度も書く。

私はこのメソッド2つを足して割ったような形で、日記を書いてみた。家にある小さいB5ノートで初めてみたけど、はじめは本当に書くことがなくて、気づけばペンを握ったまま1時間経っていた。そのうちに何時に起きたとか、食べたもの、やったこと、今目の前に見えるもの、飽きてきたら「飽きてきた」と自分の気持ちを書く。見ているYoutube動画についてもメモしたりする。そのうちにスルスルと手が動き、ノート1ページが埋まるようになった。私のように言語化に困っている人はぜひやってみてほしい。斗司夫さんはA3の大きいノートに書く方法をおすすめしているけど、私はとりあえず手元にあるノートでもいいのではと思った。でもメモでは小さい

言葉を出せなくなる前、私は文章を書くことは得意なはずだった。学生時代、読書感想文は表彰されたし、同人小説も書いていたりしたこともある。大学生時代を思い返せば、「ほぼ日手帳」を買ってずっと手帳に何か書いていた。授業やバイトの予定、お給料をもらえる日、友達と飲み会にいく日、授業の感想、好きなアニメの感想、悩み、好きな服について…。文章と絵も描いて、とにかくどこにでも手帳を持ち歩いた。

でも仕事をするようになってから、いつの間にかスケジュール管理はGoogleアプリになって、重くてかさばる手帳を持つのをやめた。とにかく忙しくて文章を書くことも読むこともなくなって、どんどん小説を読まなくなった。2~3か月に1冊ビジネス書をチラ見する程度。漫画も解説動画を見るだけになった。そんな生活スタイルがいつの間にか言語化の力を低下させていたかもしれない。少しずつだけどこのブログも利用しながら言語化能力を育てていきたい。